演題「共同研究 臨床診断の根拠を調べる」集計報告所属・演者抄録○日野利治1)、青木才一志、絹巻 宏、小林 謙、櫻木健司、福田弥一郎、卯月勝弥2)
1) KAPSG(近畿外来小児科研究グループ) 2) シロアムこどもクリニック
日常診療において、我々がどの様な診断手技や検査を用いて、何を根拠にどの程度診断が出来ているかを調べる共同研究を7名の小児科医で行った。方法は、2010年11月1日からの一年間、一日の診療で一番最後に38.0C以上の発熱で来院した初診の小児患者に対して行った診断手技、その陽性所見、検査とその陽性所見、診断名、診断根拠、診断確実度を自己判定で記録し、データを集積した。本年6月末までの8ヶ月間の中間集計では研究者間で患者あたりの陽性所見数、検査数、診断の根拠、診断のパターン、診断の確実度などに大きな差が見られ、平均像を描くことは困難であった。インフルエンザ迅速検査実施数は、流行と一致していたが、その他の迅速検査では流行との一致はあまり良くなかった。抗生剤投与の割合も2〜27%と差が見られた。今回1年間の集計を報告する。