■ 第20回近畿外来小児科学研究会:開催日 2011-11-23
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演題
当院における不活化ポリオワクチンの接種経験
所属・演者
川崎こどもクリニック 川崎康寛
抄録
ポリオの発生がみられなくなり経口ポリオ生ワクチン(OPV)投与の有効性よりその投与に伴うワクチン関連性麻痺性ポリオ(VAPP)などの副作用が問題となっている。このため副作用を恐れて接種を忌避する、あるいは1〜2年以内の不活化ワクチン(IPV)認可を待つという児が増えている。しかし、接種率低下、ひいては抗体保有率低下は再度のポリオ流行につながりかねない。それを避けるためには、対象児にIPV接種という選択肢を提供する必要があると考え、半年前より自院にて接種を始めた。
接種希望者は自院のある貝塚市だけでなく泉州一円よりあるが、三種混合、ヒブ、小児用肺炎球菌などのワクチンの接種が全くできていない段階で接種に来られる場合も多く、短絡的な情報に拠らない予防接種スケジュール全体の適切な指導の必要性があると思われた。
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