第19回近畿外来小児科学研究会:開催日 2010-11-14
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演題
新規ワクチンに対する兵庫県での公費補助の取り組みについて
所属・演者
松浦医院  松浦伸郎
抄録
 兵庫県では本年4月1日より全県下の市町に対してHibワクチンの1/4助成を開始した。本邦では未だに県下全域にわたり県が単独でHibワクチンに対し補助を行っている地域は他にない。対象者が少ない小規模の市町がわずかに補助制度を実施しているにすぎない。兵庫県では医師会、医会を通して各自治体からヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、HPVワクチンの助成要望が出ていた。姫路市においても国に要望書を提出した。しかしHPVワクチンの補助はがん対策基本法にのっとった政策のため、かなりの地域で急速に見られるようになってきており、Hibワクチンとの法的な根幹の違いが明確になってきた。子どもに対するワクチンは予防接種全般の法令の改正や、各政党や議員に対する要望を活発にするなど、定期接種への理解を深めるなどによる積極的な広報活動が必要であることが示唆された。

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