第19回近畿外来小児科学研究会:開催日 2010-11-14
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演題
新型インフルエンザ流行期間(9〜12月)における喘息とSpO2値の関係
所属・演者
小島医院     ○小島崇嗣
いたやどクリニック 木村彰宏
あおき小児科    青木孝夫
抄録

【対象】インフルエンザA型検査陽性症例434例(2〜20歳)。内訳は、非喘息例195例、間けつ型喘息例145例、軽症持続型喘息例66例、ステロイド吸入例28例である。

【方法】平成9月から1週毎に12月末(16週)までにインフルエンザA型に罹患した434例について、発熱から来院時までの時間、喘息の治療状況、来院時SpO2値を調べて、喘息とSpO2値の関係を検討した。

【結果】

  1. 発熱の持続時間とSpO2値との間には関連がなかった。
  2. 喘息症例では、7から10週に感染例が多かった。
  3. SpO2値と年齢との間には、弱い逆相関関係がみられた。
  4. 間けつ型喘息のSpO2値は低下がみられなかった。
  5. 軽症持続型喘息のSpO2値は低かった。
  6. ステロイド吸入例のSpO2値は低かった。

【結論】軽症持続型以上の喘息症例は、新型インフルエンザに罹患しやすく、かつSpO2値の低下を伴いやすいことが明らかとなった。


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