演題新型インフルエンザ流行期間(9〜12月)における喘息とSpO2値の関係所属・演者小島医院 ○小島崇嗣抄録
いたやどクリニック 木村彰宏
あおき小児科 青木孝夫【対象】インフルエンザA型検査陽性症例434例(2〜20歳)。内訳は、非喘息例195例、間けつ型喘息例145例、軽症持続型喘息例66例、ステロイド吸入例28例である。
【方法】平成9月から1週毎に12月末(16週)までにインフルエンザA型に罹患した434例について、発熱から来院時までの時間、喘息の治療状況、来院時SpO2値を調べて、喘息とSpO2値の関係を検討した。
【結果】
- 発熱の持続時間とSpO2値との間には関連がなかった。
- 喘息症例では、7から10週に感染例が多かった。
- SpO2値と年齢との間には、弱い逆相関関係がみられた。
- 間けつ型喘息のSpO2値は低下がみられなかった。
- 軽症持続型喘息のSpO2値は低かった。
- ステロイド吸入例のSpO2値は低かった。
【結論】軽症持続型以上の喘息症例は、新型インフルエンザに罹患しやすく、かつSpO2値の低下を伴いやすいことが明らかとなった。