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考案

医療関係者のINET利用率として、平成11年に東海大学医学部医療情報部の大櫛先生らが調査されていますが、その中では 50.3%と報告されています。それに対して、本学会員は76。7%もの割合でINETを利用しています。

特に電子メールの利用はINETが普及する以前から始めているとの回答が多く、パソコン通信時代からネットワークに慣れ親しんだ本学会員が多くいたためと思われます。その普及には、座長を努めて下さるの台先生らの「子育てと家庭フォーラム」などが貢献したことは言うまでもありません。

また患者さんがINETから医療情報やサービスを受け取ることについては、INETを利用している医療機関とまだ利用していない医療機関で、若干意見が分かれました

これはINETの利用は、患者や家族への情報提供についての考えにも影響を及ぼしていると考えました。ただ、INETの利用の有無に関わらず、危惧される問題点については「偏った情報、信頼性、質の問題」「無診療責任の所在」などが挙げられていました。

しかし、INETの普及は著しく遭遇した問題の解決にINETの利用は常套手段となっており、もはや患者さんにINETの利用を止めさせる事は困難となっております。どの様に使うか、どの様な情報支援を行うかを検討すべき時代に入ってきております。

INETの不適切な情報の回避策、誤利用への注意の呼びかけ、そして適切な利用について議論が必要であると思われました。

■ 引き続きまして2つ目の調査「外来患者におけるインターネットの医療情報の利用実態について」を報告いたします。


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