■ 第19回近畿外来小児科学研究会:開催日 2010-11-14
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演題
LD(学習障害)及びその後の二次障害と診断した中学二年生の一例
所属・演者
こうどう小児科 幸道 直樹
抄録
症例は13歳5ヶ月の男児。主訴は蛋白尿、肥満、高尿酸血症である。
現病歴:学校で蛋白尿を指摘され近医内科を受診し、その後専門医での精査・加療目的に当院紹介された。
外来場面での緘黙、応対の稚拙さから発達検査を行いLD及びその後の二次障害と診断、両親との面談、学校との面談を通して援助を行った。その後患児は私立高校陶芸科へ進学し、高校時代は無欠席で国立大学文学部に進学して順調かと思われた。大学2年までは当院に通院していたが、3年に進級する本年4月より来院しなくなった。父に内科へ行くように言われたとのことだった。9月に久しぶりに電話で問い合わせをしたところ3年に進級しゼミが始まってからうまくいかなくなり5月に大学を退学し、現在は母曰く、プータローをしているとのことだった。
大学進学後きちんとした経過観察・指導が行われなかった症例として反省を込めて詳細を報告する。
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