【コラム】夏のこどもの病気

以下は、7月8日のE-RADIOの朝の「レイクサイドモーニング77 平和堂マイデイリーライフ」で取材を受けた際にお答えした内容です。これからいよいよ夏が本番ですが、どうかお子さんの体調の維持にも気を付けて下さい。
夏にかかりやすい病気というのはあるのですか?
高い熱が出る事と言えば冬だと思われがちですが、夏でも夏特有の症状を持った風邪(ヘルパンギーナ、プール熱、手足口病)などが大流行します。また風邪だけでなく皮膚のトラブルも多い時期で、伝染性膿痂疹(とびひ)や水いぼなどで外来にお越しになるお子さんは決して少なくありません。また熱中症(日射病)も大変恐い病気です。
現在流行っている病気は?
先程述べたヘルパンギーナが流行しています。突然の高熱と咽頭痛が主な症状です。うまく症状が説明できないお子さんで、水分しか欲しがらなかったり軽く嘔吐したりする時は、咽頭が痛いのかもしれません。時には入院したりする場合もありますから注意して下さい。
予防法、気をつけたい点
日中元気にしているお子さんでも、少し大人しいかなと思ったら早く休ませましょう。いろいろな行事や催し物が多い時期ですが、無理はしないで下さい。また微熱に気付いた時も早い目に医療機関を受診して下さい。
旅行に行くときなどの注意
家族にとって旅行は一番楽しみにされている事だと思いますが、体調がすぐれないのに連れていくのは大変です。体調を崩していたら残念ですが旅行を取りやめるのが原則としましょう。喘息などをお持ちのお子さんが、旅行に行く前にかかりつけの先生から発作時の対応についてよく説明を受けておきましょう。発作を止めるお薬も少し渡してもらう方法もあります。それでも発作が不安な場合は旅行先の医療機関などを確認しておけば安心です。また保険証もお忘れなく。

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