スパイロフォン

[スパイロフォン] 製造元
Card Guard Scientific Survival LTD.
 → http://www.cardguard.com
特徴

これはもはや、ピークフローメーターではなくて、スパイロメーター(肺機能の測定器)と呼ぶ方が適切です。そして遠隔医療としての機器です。

ゾーン管理」などによってピークフロー値で患者さんが自己判断する事も間違いにつながると考えているのでしょうか、本体には測定結果も表示するところもないようです(実物は私もまだ見たことがありません)。

ピークフローメーターを用いて自宅でゾーン管理に従い自宅で喘息の管理を行う、これは多くの医師から支持されていますが、ピークフローメーターの値が喘息の状態をすべて表しているとは限りません。例えばピークフローメーターの値は末梢気道の状態をそれ程敏感に反映してないとも言われています。ピークフローメーターの値を過信して、時には気道の状態を間違って判断する事もあり得るのです。

本装置の運用は測定結果を記憶して、そのデーターを電話回線を通じてホストコンピューターに転送し、医師(また管理者)が患者さんの状態を知るものです。そして必要あれば自宅にいる患者さんアドバイスや指示をだす事になります。

ホストコンピューターの管理やそのための24時間の医師の配置など、サービスを提供する企業は大変ですが、利用する患者さんから見ると絶えずプロフェッショナルから監視があってとても安心と言えます。そして、このシステムはヨーロッパでは既に稼動しているそうですよ。

データをホストコンピューターに転送するという点では「エアーウォッチ」とよく似ていますが、「エアーウォッチ」よりもさらにホストコンピューターと関連が必要不可欠です。オンラインで患者さんを支援・管理するという見地からみると、非常に進んだ考え方で運用を行うと言えます。

残念ながらこのページを作った時点では、国内にデーターを転送できるデーターセンターはありません。

詳細

CARD GUARD社のサイトで詳細を知ることができます(ただし英語)。

http://www.cardguard.com/cardguard/html/products/index-pulmo.htm

補足説明

とてもまだまだ患者さんが買って自宅で利用するような品物ではありませんが、その考え方や運用がとても未来的で、喘息患者さんの自己管理が将来どうなるかと言うことを考える上でとても参考になると思ったので、こちらで紹介いたしました。
国内取り扱い元
国内では医療機器としてまだ未承認だと聞いております(このページを作った時点です)。以下の日本の代理店に尋ねてみると詳細を教えてくれるかも知れません。

■ カード・ガード・ジャパン株式会社
http://www.cardguardjp.co.jp

※ CARD GURAD社から配布されているパンフレットを元にこのページを作成しました。

最終修正:2001/10/17


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