6)小児気管支喘息予後(転帰)判定基準

2002年秋に日本小児アレルギー学会から「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2002」が発表され、以下の記述は、乳幼児の小児気管支喘息の長期管理に関する薬物療法のプランを立てる際には使われていません。

このページを作成した時点での最新のガイドライン「小児気管支喘息の治療・管理ガイドライン2002」をまずご覧下さい。

  1. 患者の治療・管理を行った後、最低2〜3年以上経過観察した時点で、その患者の症状の変化によって、いかの判定が可能である。

  2. 判定ならびに定義

    1)機能的治癒:
    呼吸機能検査、気道過敏性てすとが、健常じんと同様に回復している場合。

    2)臨床的治癒:
    無治療・無症状の状態が5年以上継続している場合。

    3)寛解(緩解):
    無治療・無症状となった時点から寛解(緩解)とする。
    寛解1年、2年、3年、4年目と表現する。

    4)軽快:
    調査以前と比べて症状の程度、回数が減少した場合。
    以前の重症度と調査時の重症度を明記する。

    1. 重症→軽症
    2. 重症→中等症
    3. 中等症→軽症
    4. 軽症か無症状だが若干の薬物療法があるか、または、無治療だが軽い症状となる。

    5)不変:
    調査以前と比べて重症度の変化していない場合。

    6)悪化:
    調査以前と比べて重症度が増した場合。
    以前の重症度と調査時の重症度を明記する。

    1. 軽症→中等症
    2. 中等症→重症
    3. 軽症→重症

    7)再発:
    治癒または寛解にあったものが、薬物療法を要する症状を呈するようになり、治療が再会された場合。

    8)死亡:
    喘息の発作により死亡した場合。
    死亡以前の重症度を明記する。

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