風しんウイルスの飛沫感染によっておこる病気です。潜伏期間は2一3週間です。軽いカゼ症状ではじまり、発しん、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。そのほか眼球結膜の充血もみられます。発しんも熱も約3日間でなおりますので、「三日ばしか」とも呼ばれています。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3000人に1人、脳炎は患者6000人に1人くらいの割合です。年長児や大人になってからかかると一般に重症になりやすく、3日では治らないことが多いのです。風しんワクチンについて一番恐ろしいのは妊婦が妊娠早期にかかりますと、先天性風しん症候群と呼ばれる異常児(心奇形、白内障、聴力障害など)が生まれる可能性が高くなることです。したがって妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。
2〜3歳になると、かかる人が急に増えますので、3歳までに、受けるようにしましょう。男の子も女の子も受けることになります。保育園や幼稚園に行く人は、麻しん(はしか)に統いて入園の前にすませましょう。お母さんが次の子どもを妊娠中であっても、お子さんは受けられます。また、今まで中学生の女子のみに接種をしていましたが、これからは中学牛の男女とも接種ができます。まだかかっていない人は受けておきましょう。
【副反応】
風しんワクチンも弱毒生ワクチンですから,麻しん(はしか)と同じようにウイルスが体内で増えます。軽い発熱,発しん,リンパ節腫脹などがみちれますが,接種を受けた者100人中4人以下です。成人女性は一過性の関節痛が接種を受けた者100人中6人程度にみられます。ワクチン接種後1一2週間に接種者の咽頭からワクチンウイルスの排泄が認められることがあっますが,まわりの人にはうつらないといわれています。
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