演題

開業小児科医の授業（講義）経験

所属・演者

松下こどもクリニック　　松下　享

抄録

　３年前より毎年Ａ小学校５年生を対象に「防煙授業」を実施してきた。そして今年からＢ看護専門学校で「小児科学」を、またＣ国立大学医学部学生に「外来小児科学」の講義を実施することになった。小学生への授業では、授業中の子ども達からの反応が良好で、「絶対に吸わない」と言ってくれることに喜びを感じる楽しい授業である。看護学生に対する講義では、学問的な話よりも子ども抱き方やあやし方、小児科の診療現場の話に興味を持ってくれる。医学部学生への講義は、多くの小児科学各論の講義の中の１コマであるが故に、如何に外来小児科学の魅力を伝えるかがなかなか難しい。講義というよりも講演になりがちな点が反省される。授業（講義）内容の実例を提示させていただき、一般開業医の教育への参加の楽しみについて述べてみたい。