第7回近畿外来小児科学研究会・一般演題抄録
演題
3.1ヶ月健診以前における新生児期受診例の検討
演者
○多賀俊明、名田匡利、青木雄介、山田健治、有木真子、諸岡 憲、内田 靖
所属
市立長浜病院小児科
抄録

 平成15年1月から12月に当院産科にて出生した新生児323例のうち1ヶ月健診以前に当院を受診した例は36例(11.1%)であった。若い母親の場合、里帰り 分娩の場合、第1子の場合に受診例が多くなると考えたが、出生全体の占める割合では特に有意の差はなかった。

 1ヶ月健診以前に受診した例の中で最も多い主訴はおむつ皮膚炎、湿疹、眼脂などであったが、その他鼻汁・鼻閉、下痢、黄疸、不機嫌などが見られた。これらの症状はほとんど過去の1ヶ月健診の時点での母親の心配事調査と同じであったが、1ヶ月健診よりかなり早い時期に認められることがうかがえる。また、新生児の生理的な変化のついての十分な情報が得られないための主訴が多いように思われた。