第6回近畿外来小児科学研究会・一般演題抄録
演題
3.ムンプス難聴のリサーチを皆でやってみませんか
演者
橋本裕美
所属
近畿外来小児科学研究グループ(KAPSG)
橋本こどもクリニック(茨木市)
抄録
 ムンプス罹患後の難聴の発生頻度は、従来ムンプス患者15,000から 20,000人に1人程度とされていたが、近年より高頻度(250から400人に 1人)の発症を示唆する報告が各地でなされている。しかしこれらの報告は後方視的な調査であったため、ムンプス難聴の実態を把握するためには前方視的な調査が望まれる。ムンプス難聴の実態が このようにまだ不詳なのは、ムンプス患児が聴力障害を起こした場合には耳鼻科にかかり、必ずしも小児科で予後を把握していないこと。また多くが片側性の難聴のため、小児では気付かれにくいこと。などによる。
 このムンプス難聴の実態調査をKAPSGのグループ研究第3弾として提唱し、参加施設を広く募りたい。ムンプス後の難聴は小児科で見つけましょう!

 このリサーチの概要は、以下のHPで閲覧することができます。

  http://www.reasoning.org/~clinic/mumps/

 当日参加できない方もどうかご覧の上、気軽にご参加ください。