第5回近畿外来小児科学研究会・一般演題抄録
演題
外来で遭遇する重要疾病の経験数の調査(第2報)
演者
藤岡雅司
所属
近畿外来小児科学研究グループ(KAPSG) ふじおか小児科(大阪府富田林市)
抄録
 第2回の本研究会において参加者を募った「外来で遭遇する重要疾病の経験数の調査」1年間の中間報告を行う。参加施設は21施設。対象疾患は、腸重積症、急性虫垂炎、尿路感染症、細菌性髄膜炎、病原性大腸菌感染症、川崎病、ムンプス難聴、ケトン性低血糖症、心筋炎、悪性腫瘍の10疾患群。原則として自分で診断をつけることのできた症例を報告例とした。1年間の総受診者数は35万を越え、報告症例数は180例余りであった。尿路感染症、川崎病、ケトン性低血糖症の3疾患で全体の7割を越えていた。各施設における症例数は少なくても、共同で調査することにより一定数の報告症例が集まり、一般外来における傾向をつかむことができた。また、調査という視点を持って外来診療を行うことにより、各々の診療スタイルの変化、質の向上につながるものと思われた。