第3回近畿外来小児科学研究会・講演
講演
小児救急22年の経験症例に学ぶ - 反省と教訓 -
演者
横路征太郎先生
所属
東京都立府中病院 小児科 部長

演者と講演内容の紹介
 横路(よころ)先生は岡山県出身。1972年東京大学医学部卒業。1980年から東京都立府中病院に勤務。同病院の救急センターは東京都多摩地区の1次〜3次救急をカバーし、病院全体の救急患者数は年間40,000例あり、そのうち小児科は11,000例で、その責任者です。
 自らの豊富な経験例をもとに、痙撃、急性腺症、喘鳴、異物、電話診療の問題点などについて「よくある症状、よくみる疾患に潜むピットフォール」「誰もが遭遇しうるニアミス側や死亡例」といったお話をしていただきます。キーワードは「勘違い」「誤診」「反省と教訓」でしょうか。開業医、勤務医を問わず日常診療を見直すよい機会になると思います。ご講演の中で、現在進行中のKAPSGのグループ研究「外来で遭遇する重要疾病の経験数調査」の対象疾病である腸重積症と細菌性髄膜炎について、病院側からみたデータ(受診理由、紹介の有無、紹介医の診断など)についても報告していただく予定です。

(絹巻 宏・記)