第2回近畿外来小児科学研究会・一般演題抄録
演題
見逃してはいけない子どもの病気、あなたはいくつ見つけていますか。
 − 外来で遭遇する重要疾病の経験数の調査へのお誘い −
演者
藤岡雅司
所属
ふじおか小児科(大阪府富田林市)
抄録
 わが国の外来小児科学には、日常診療に関する基礎的データがほとんどありません。テキストには各々の疾患の診断や治療に関する詳しい記述はあるものの、日常診療の場面で年間何例くらい診断するものなのかといった記載は見られません。第1回近畿外来小児科学研究会での絹巻宏先生(絹巻小児科クリニック)の提案を契機として18施設でパイロットスタディを開始しましたが、調査を始めてから対象疾患について以前より注意を払うようになりました。各々の症例数は少なくても、調査という視点を持つことによって、日常診療の質の向上に繋がるものと確信しています。小児の重要疾患の経験数を共同で調査することにより、開業医にしかできない外来小児科学の貴重な基礎的データを得たいと思います。また、このグループ研究を契機にして、参加の皆様同士の情報交換や交流の機会が増えればとも考えております。より多くの先生方のご参加をよろしくお願いいたします。