第1回近畿外来小児科学研究会・一般演題抄録
演題
日常診療についてのグループ研究をしませんか
演者
絹巻 宏
所属
絹巻小児科クリニック(吹田市)
抄録
 わが国の外来小児科学はまだまだ発展途上であり、外来でみる疾病や診療行為など、日常診療についての基礎データすらほとんどないのが現状です。他の地区に先駆けて、近畿地区でこのことについてのグループ研究を始めることを呼びかけます。外来での研究は、開業小児科医がアイデンティティーを感じながら楽しく診療するための工夫でもあり、自己の診療を見直し、質の向上を図る手段ともなりうると考えます。
 具体的な研究テーマとして以下の2つを提案し、共同研究者を募ります。いずれも、簡単に行えるプロスペクティブな調査研究です。
■テーマ1「見逃してはいけない子どもの病気、あなたはいくつ見つけていますか」:腸重積症、尿路感染症、川崎病など重要10疾病について、外来での経験頻度を調べます。
■テーマ2「溶連菌迅速検査陽性率の施設間比較」:各施設の検査件数と陽性件数を調べデータを比較することにより、検査の効率的な適用を探ります。