ぜんそくの小学生39人にひとり

朝日新聞1999年12月9日の総合面に次のような記事が掲載されていました。

ぜんそくの小学生39人にひとり
増えるストレスも要因?  虫歯は改善、12歳児平均2.9本(文部省調査)

 ぜんそくの症状がある子どもの割合が過去最悪を更新し、小学生では39人に1人の割合でいることが、文部省が8日発表した今年度の学校保健統計調査の速報で明らかになった。文部省は「ぜんそくの原因は複合的だが、要因の1つとされるストレスを子どもたちが感じることが多くなっているのは事実だ」という。虫歯については改善が進み、12歳児の平均の虫歯の数は2.9本と、15年前に比べて2本近く減った。

 調査は、今年4−6月に実施された幼稚園から高校までの健康診断のうち、約118万5千人の健康状態(ぜんそく、視力など)と、約69万6千人の発育状態(身長、体重など)についてデータを取り出して集計した。

 ぜんそくを持つ子どもの割合は、いずれも前年を上回って過去最悪を記録した。 △幼稚園1.5%(前年比0.2ポイント増) △小学校2.6%(0.3ポイント増) △中学校2.0%(0.4ポイント増) △高校1.3%(0.2ポイント増)―――― という内訳で、小学校で39人に1人、中学では50人に1人いる計算になる。

 文部省は「症状のある子どもがクラスに1人程度いる、というデータは深刻だ。学校の全ての教職員が対応できる体制が必要」として、今後、厚生省などと情報交換を進めたいとしている。

 虫歯については、1960年代後半には9割以上の幼稚園児に発生しているという状態があったが、年を追うごとに改善されている。今回の調査では、虫歯がある幼稚園児の割合は67.0%(前年比0.7ポイント減)にまで落ち、10年前に比べても13.9ポイントの減になっている。

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