子ども人口、15%下回る

我が国のこどもの数 (15歳未満人口)

− 「こどもの日」にちなんで − 平成11年4月1日現在

1 こどもの数は1888万人,総人口の15.0%を下回り14.9%に

 平成11年4月1日現在のこどもの数(15歳未満人口。以下同じ。)は1888万人で,前年より31 万人減少し,1900万人を下回った。男女別では,男性が968万人,女性が921万人で,女性100人に 対する男性の数(性比)は105.1となっている。

 総人口に占めるこどもの割合は14.9%で,前年より0.3ポイント低下し,初めて15%を下回った。

 この1年間の動きをみると,平成10年4月には1919万人,15.2%だったこどもの数と割合は, 11年1月には1896万人と1900万人を下回り,4月には14.9%と15%を下回っている。

 こどもの数を未就学の乳幼児(0〜5歳),小学生の年代(6〜11歳),中学生の年代(12〜14歳)別 にみると,それぞれ716万人(総人口の5.7%),749万人(同5.9%),424万人(同3.4%)となっている。

 これを年齢3歳階級別にみると,0〜2歳が360万人(総人口の2.8%),3〜5歳が355万人(同2.8%), 小学校低学年の6〜8歳が362万人(同2.9%),小学校高学年の9〜11歳が387万人(同3.1%),中学生の 12〜14歳が424万人(同3.4%)となっており,年齢階級が下がるほどこどもの数は少なくなる傾向に あったが,今年は0〜2歳が3〜5歳を5万人上回っている。

2 こどもの割合は年々低下

 こどもの割合は,第1次ベビーブーム期(昭和22年〜24年)後の出生児数の減少を反映して20年 代後半から低下し,36年には29.8%と30%を41年には24.8%と25%を下回った。

 その後,こどもの割合は,昭和40年代後半には, 第2次ベビーブーム期(昭和46年〜49年)の出生児 数の増加によりわずかに上昇したものの, 50年代に入って再び低下し,63年には19.5%と20%を下 回り,その後も低下が続いていき,平成11年は14.9%と15%を下回っている。

3 こどもの割合は沖縄県が最高

 こどもの割合(平成10年10月1日現在推計)を都道府県別にみると,沖縄県が20.5%で最も高く, 東京都が12.6%で最も低くなっており,その他の道府県は14〜17%台となっている。なお,こども の割合が全国平均(15.1%)よりも低いのは,12都道府県となっている。

 平成9年と比較すると,近年における出生率の低下傾向を反映して,すべての都道府県でこども の割合は低下している。低下幅が大きいのは,宮崎県の0.6ポイントの低下,低下幅が小さいのは東京 都及び大阪府の0.1ポイントの低下となっている。

4 こどもの割合は諸外国に比べ低水準

 我が国のこどもの割合を諸外国と比較すると,調査年次に相違はあるものの,日本,イタリアに 次いで低い水準となっている。

 なお,インド,インドネシア,ブラジルでは,それぞれ35.2%,33.9%,32.2%と,我が国の2倍 以上の高い水準にある。

【リソース】統計局インフォメーション(NO.156) 我が国


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