ももんがの森から 96/12/28

インフルエンザについて


 インフルエンザは,患者のくしやみや痰などを原因とする飛沫核を鼻腔に吸い込んで 感染が始まり,潜伏期は1〜5日にわたるが,その期間は吸い込んだウイルスの量,侵入 場所およびウイルスの増殖量によって影響を受ける.最も多い潜伏期は2日であり,これ は8時間を1世代とするウイルス増殖が4〜5世代繰り返される時間に相当する,そして潜 伏期が過ぎると全身症状と局所症状が現われてくる。(ワクチンハンドブック)

 インフルエンザの場合,潜伏期は2−3日が普通であるが,最初に侵入したウイル ス量が少ない場合には,増殖に時間がかかり,7日後に発症ということもある.発病の 1−5日前からウイルスは分離される.また発症後も7日間ぐらいは,咽頭からウイルスは 分離され,B型インフルエンザでは2週間後まで分離された報告がある.(ウイルスと臨 床)

 場合によっては相当長期に渡って周辺にばらまいていることもあるようです。原則的 にはウイルス血症はきたさないことになっていますが、肺炎や脳炎・脳症などをきたす 場合はしっかりとウイルス血症が認められると。


モモンガの森から

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