第8回京都小児喘息・アレルギー研究会・抄録
演題
喘息患者がオンラインで求めるコンテンツについて
〜 日本語喘息全文検索サイト”Asthma Search in JAPAN”の運営を通じて 〜
演者
西藤成雄
所属
医療法人社団 西藤こどもクリニック
抄録
 インターネット(INET)は誰でも簡単に情報を発信できる事から、十分に検証されていない事実でも公開されている。特に営利目的の民間・代替療法に関する情報は度々INETで目撃され、INET上の情報を患者に勧める事については懐疑的な意見もある。そうした不適切な医療情報への到達経路の多くは商用検索サイトが示したものである。そこで、開設目的が喘息患者の福利に適い医学的に妥当性のある情報を掲示しているWebページのみを登録した検索サイト「日本語喘息全文検索エンジン(Asthma Search in JAPAN)」を運用してみた。

 平成12年6月より運用を開始し現在までに10万回近いの利用があった。アンケートでは約半数の利用者に目的のWebページを示した。検索キーワードは吸入ステロイド薬が最も多く、国内においても気道の炎症管理に基づいた治療が広がっていることが示唆された。

  日本語喘息全文検索エンジン(Asthma Search in JAPAN)
  http://www.kodomo.co.jp/asthma/search/