その他のお薬について

喘息の治療薬は、抗アレルギー剤と2種類の気管支拡張剤が大きな3本柱となります。しかし、刻々と変化する症状や、個人差などの細かな部分については、必要に応じて様々なお薬を追加することになります。それには、たくさんの種類があってすべてここに書き出すことはできませんが、喘息の場合ならばだいたい、鎮咳剤、粘液溶解剤、抗ヒスタミン剤などが多く使用されています。
[鎮咳剤]
 風邪の時に処方される咳止めです。気管支に作用するものと咳の中枢に作用する2種類あります。子供では中枢に作用する咳止めは普通は処方しません。お子さんに処方する鎮咳剤の多くは気管支に作用するもので、喘鳴はなく単なる上気道炎の時や、気管支拡張剤だけでは咳が止まらないときなどに追加して処方します。

[粘液溶解剤]
 気管支が刺激を受けるとたくさんの分泌物が出ます。その際に、気管支から分泌された粘液を溶かし喀出しやすくする働きがあります。また気管支にある絨毛(せんもう)の働きを促進し分泌物を気管支の外に運び出します。

よく処方されるお薬

[抗ヒスタミン剤]
 粘液の分泌を抑える働きがあります。その他痒味を抑える働きもあり、アトピー性皮膚炎などでも処方することがあります。副作用として、眠気を訴える場合があります。また痰が粘調になりむしろ去痰が悪くなる場合もあります。


こどもと喘息治療の概略内服薬
 西藤こどもクリニック