一般に吸入薬はガスと一緒に噴霧された薬剤をタイミングを合わせて吸い込むものでしたが、最近、ドライパウダーの吸入薬剤も注目されるようになりました。
【左写真は、フルタイドロタディスク】
■ メリットガスでに噴霧される吸入器（MDI）に比べると、薬剤を吸い込むときにタイミングを合わせる必要がありません。準備ができたらいつでも思いっきり吸い込むだけです。スペーサーもチャンバーも必要としません。またMDIにはフロンガスが使われている場合があり、地球の温暖化などの問題で今後使用し続ける事が難しいとされています。そういった社会的な問題もDPIにはありません。
■ デメリット
本人の息を吸い込む早さ（最大吸気速度）がある程度速くないと、キチンと薬剤が気管支に到達しないことがあります。MDIに比べると噴霧のタイミングに吸気のタイミングを合わせる必要がないので、お子さんに向いているかもしれませんが、一方、あまり幼いお子さんですと、最大吸気速度遅いので無理な場合があります。
また現在のところDPIでは、抗アレルギー剤（DSCG）とステロイド剤などの喘息の管理用薬剤のみとなっており、喘息発作時の治療薬（気管支拡張剤など）はまだありません。← [2002.5.13修正しました。]■ 各薬剤の説明
- 抗アレルギー剤
- インタール・カプセル（吸入器 イーヘラー）
- ステロイド剤
- フルタイド ロタディスク
フルタイド ディスカス
パルミコート タービュヘイラー
- 気管支拡張剤
- セレベント ロタディスク