
東レから発売された、メッシュ式のネブライザーを購入しました。メッシュ式ネブライザーといえば、オムロンのNE-U22が代表でした。しかし、満を持してこの市場に参入してきた東レの「エアロネブ・ゴー」の実力はいかほどか、試してみました。
- 特徴
- ■ 小型軽量
本体は60gで手のひらサイズ。小さなポーチで持ち運び便利■ 簡単部品が少なくて組み立て・洗浄が簡単。薬液注入が簡単。■ 高性能静かな運転音。粒子が細かく3.1ミクロンで均一。薬液残量が殆ど無く、目詰まりの心配がない。噴霧速度が速く、吸入時間が短い。- 大きさ
本体 :40×105×93mm・60g バッテリーパワーコントローラー :70×110×32mm・180g ACコントローラー(オプション) :51×46×87mm・260g 薬液カップ容量 :6ml - 性能
エアゾール流量 :0.45ml/min [注1] 粒子中央径 :4.6μm [注2] 空力学的粒子径 :3.1μm 残薬液量 :0.03ml [注1] [注1] 0.083%アロブテロール使用時
[注2] albuterollにて測定- 定価
- ¥45000 (2006年04月頃の価格) ★ 購入時は価格をご自身でご確認下さい!
- 販売元
- 2006年04月から変わりました!
(株)ジャパンメディカルプランニング www.j-m-p.co.jp↑オンライン販売もあります。
- 購入した所感
【メッシュに関して】霧を作り出す部分(東レではマイクロポンプと称していますが、オムロンNE-U22などではメッシュと称されている部品)は、直接手に触れることがないように工夫されています(写真下)。メッシュ式では不用意にメッシュの部分を触れて破損したことが多かったのですが、これは大丈夫そうです。
![]()
![]()
NE-U22もエアロネブゴーも、同じく細かい孔の開いたメッシュ構造から霧を発生させている仕組みは変わりませんが、その方法は若干異なります。NE-U22は振動子でメッシュに振動を与えているのに対して、エアロネブゴーはメッシュそのものが振動する仕組みになっています。そのためか、薬液の目詰まりをおこしにくく、エアゾール流量も多いと説明を聞きました。
メッシュは目詰まりを起こしにくく耐久性はずっと良くなっており、メッシュの交換を考えると、NE-U22に比べると値段が高くなっていますが、リーズナブルな価格とも言えます。
霧の出かたも、モクモクとしっかりとした霧(?)がでます。薬液カップはすり鉢状でその底にメッシュが配置されていますので、薬液をほとんど最後まで霧化する事ができます。構造もよく考えられています。
[左図はカタログより]
青いポーチが付属しています。構造が簡単で取り扱いがとても楽な感じがしました。手にするネブライザーの部分も大きく4つほどの部品に分かれていて、どこにどれをはめるのか一目で判り組み立ては簡単。
![]()
![]()
![]()
【付属品・デザイン・バッテリーの持ち】バッテリーパワーコントローラーと称する、電池ボックスですが、丸みのあるデザインは気に入りました。何となく手にしてみたい形状です。ネブライザーにこういうデザインはイイですね。しかし、電池が3本というのはちょっと驚き。大抵電池は4本一組で売られているので、残り一本は何に使えばいいのかと、ふと悩んでしまいます。電池がなくなりかけたときに、予備として残しておく(?)のでしょうか。
このページを作るまでに4名の患者さんに貸し出しました。その中のお一人だけ、電池がすぐになくなるとおっしゃっていた方がいました。次に利用された方に新品のアルカリ電池を渡しました。インタールを1A(2ml)+メプチン0.1mlの吸入を11〜12回の使用で電池切れになったと連絡を戴きました。意外に電池の消耗が早いようです。
そういった苦情があるので、オプションのACコントローラーも購入しました。ところで、このACコントローラーですが、ただの黒いコードです。バッテリーパワーコントローラーが格好いいデザインなので、何とかそれにデザインを合わせて欲しいと思いましたね(写真下)。
![]()
【洗浄に関して】 個人でお使いの場合には、洗浄に関してそれほど気を使う必要はないかもしれませんが、エアロネブゴーでは大変詳しく説明されたパンフレットを頂きました。エアロネブゴーでは「塩酸アルキルジアミンエチルグリシン」を消毒薬として推奨します、と明示されています。商品名で「テゴー51(アルフレッサファーマ株式会社)」の事です。消毒できる部品は「薬液キャップ」「薬液カップ」「ボディー」「マウスピース」です。60分侵漬後、ぬめりがなくなるまですすぎ、その後500ml以上の水に10分以上侵漬、さらに水を換えて10分侵漬します。
少し詳しくて医療関係者向けと思われますが、こうして詳しく消毒について書かれているのは大変よいことだと思いました。
- ★ Webマスター個人的総合評価
- 音がほとんどしないネブライザー(主に乳幼児向け)として、国内ではオムロンのNE-U22が制覇していますが、その市場にエアロネブゴーがどこまで食い込めるのかが楽しみです。単独市場は競争がなくていけません。同じ市場を複数の企業が競い合ってこそ製品がよくなります。
エアロネブゴーは簡便さ使いやすさでは、完全に合格点です。患者さんに十分お勧めできます。
ただし、やっぱり価格がNE-U22よりも高いのが難点です。また、電池の消耗が早い点は改良の余地があります。
メッシュの耐久性に関して、まだ私自身検証していませんが、もし謳い文句通りならば、メッシュの交換が少ないだけリーズナブルなんだろうと思います。それは複数所有した者には分かるのですが、一般に何台も持つことはありませんから、購入する患者さんにそれを説得するのはなかなか難しいなぁ、と思います。
でも無音のネブライザーでNE-U22が独占している状況を打破するためにも、何とか頑張って欲しいと応援しております。
◆ 【追記:2006/05/18】東レメディカルが販売していた「エアロネブゴー」と新しくサポートすることになったジャパンメディカルプランニングの「エアロネブゴー」の2台を所有しております。前者は初期の製品だったのかもしれませんが部品が外れたりとかメッシュの目詰まりがありました。しかし後者のエアロネブゴーは、トラブルもなく製品として随分安定してきたように思います。東レメディカルさんも始めは大きなポスターも作って頑張って販売していこうとされていたのですが、管轄する部門が会社の中でなくなってしまい、販売を続けることができなくなったようです。ジャパンメディカルプランニングさんは、小児科ではあまりご存じないかもしれません。でも、メッシュが長持ちするように洗浄方法を詳しく説明した購入者向けのパンフレットをたくさん作成されたりして、ユーザーサポートも頑張っておられるようです。
◆ ※ このページの更新時間は1970/01/01 09:00:00です。医学的情報のご利用は、作成時間が新しい記述をご利用下さい。